すでに報道されている通り、現在新型コロナウイルス感染症の第3波が拡大し千葉県でもコロナ感染症のための入院ベッドがひっ迫してきました。当院でも新型コロナウイルス感染症の受け入れ患者さんが増加しており、このままでは救急疾患をはじめとした一般診療に影響が及びそうな段階になっています。地域の医療を守るために限られた入院ベッド数で診療を有効に継続し、一般診療のための入院ベッドを確保するためには、治療後安定した時点での早期退院や転院が必須です。入院治療を予定されている患者さんにおかれましては、このような入院ベッドが不足しつつある状況をご理解いただきご協力をお願いいたします。

発熱や軽度の感冒様症状の患者さんにおかれましては、まずかかりつけの先生もしくは近隣のクリニックや診療所にご相談ください。そこでの診察や検査の結果により必要があれば当院へ紹介となります。
重症患者さんが増えてきており、外来診療の状況もひっ迫しつつあります。スムーズな外来診療維持のためにご協力をお願いいたします。

従来から言われている通り、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンや特効薬がない現時点で医療崩壊を生じさせないためには、まず感染拡大を防ぐことです。
医療機関はもとより皆様を救うのは皆様ご自身の行動です。頻回に正しく手洗いをし、人と会うときにマスクを着用して感染防止に努めてください。マスクを外しての会話は大変危険で、大人数での会食や、カラオケ等はおやめください。
お一人お一人の行動が大切な方を、自分自身を守ることに繋がります。
皆様とともに地域医療を守るために、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

東邦大学医療センター佐倉病院
病院長　長尾建樹