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冠動脈バイパス術の術前における抗血小板剤・抗凝固薬の投与状況と周術期輸血率及び合併症併発率への影響に関する研究

冠動脈バイパス術の術前における抗血小板剤・抗凝固薬の投与状況と周術期輸血率及び合併症併発率への影響に関する研究

臨床試料・情報使用に関するお知らせ

【研究課題名】

冠動脈バイパス術の術前における抗血小板剤・抗凝固薬の投与状況と周術期輸血率及び合併症併発率への影響に関する研究

【研究の背景および目的】

 単独冠動脈バイパス術(CABG)症例数は日本心臓血管外科手術データベース(JCVSD)及び日本胸部外科学会年次報告によると全国で年間約1万5千例といわれています。経皮的冠動脈形成術・ステント留置(PCI)の既往を有し術前に2剤以上の抗血小板薬や抗凝固薬を服用している症例が年々増加している中で、周術期の出血・輸血を助長させうる抗血小板薬のCABG周術期中止・継続に関する詳細の取り扱いは未だにガイドライン化されず各施設の判断に委ねられています。東邦大学医療センター佐倉病院心臓血管外科では日本心臓血管手術データベース(JCVSD)のデータ利用をJCVSD事務局へ申請し、CABG術前の抗血小板薬の投与状況が術後成績へ与える影響についてJCVSD登録症例を対象に分析・解明することを目的としております。尚、本研究により、心臓手術を受けられる患者さんの手術前の内服薬調節を系統的に行うための貴重な情報が得られ、手術成績を向上させる上で役に立つことが期待されます。

【研究対象および方法】

 この研究は、東邦大学医療センター佐倉病院倫理委員会の承認を得て実施するものです。当院の症例データを含むJCVSDへ登録された心臓血管手術症例のうち単独冠動脈バイパス術を受けられた方を対象とします。抗血小板薬の服用状況により患者さんを群分けし、術前状態・術中・術後合併症発生状況を分析し、より良い術後結果が得られる術前の服薬管理について検討します。

 今回の研究では医学的な専門学会や専門雑誌で報告されることはありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

 本研究に関してご質問のある方は下記までご連絡ください。

【連絡先および担当者】

東邦大学医療センター佐倉病院 心臓血管外科
准教授・齋藤 綾(研究責任者)
電話 043-462-8811