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高度高中性脂肪(TG)血症発症要因としての血中リポ蛋白リパーゼ(LPL)反応制御因子異常の関与メカニズム解明に関して

高度高中性脂肪(TG)血症発症要因としての血中リポ蛋白リパーゼ(LPL)反応制御因子異常の関与メカニズム解明に関して

臨床検体使用に関するお知らせ

【研究課題名】

高度高中性脂肪(TG)血症発症要因としての血中リポ蛋白リパーゼ(LPL)反応制御因子異常の関与メカニズム解明に関して

【研究の背景および目的】

 高中性脂肪血症(高TG血症)は動脈硬化症の危険因子であるばかりでなく、高度な場合、急性膵炎を併発し致死的な場合もある病態です。このような高度TG血症の原因として、血中のTG水解酵素であるリポ蛋白リパーゼ(LPL)の作用低下が考えられていますが、その発症要因が明らかでない場合が大半でした。最近LPL以外にTG分解に作用する物質としてアポ蛋白A-(アポA5)など幾つかの物質が見出されつつあり、その異常が高度高TG血症を引き起こすという報告もあります。しかしながら、このアポA5などLPL関連因子の実態はあまりよくわかっていません。
 
そこで、東邦大学医療センター佐倉病院医学研究部では、LPL反応と関連する因子の特徴や高TG血症発症との関連について明らかにすることを目的として本研究を計画しました。
 
この研究で得られる成果は、高度高TG血症の治療につながります。

【研究対象および方法】

 この研究は、東邦大学医療センター佐倉病院倫理委員会の承認を得て実施するものです。

 2018年~2021年までに東邦大学医療センター佐倉病院において、通常診療のための採血検査を実施した症例(約200例)を対象とします。
 通常の採血検査後に残った試料を用いて、TG、LPL蛋白量、アポA5量、LR11、GPIHBP1量を測定し、診療録(カルテ)から抽出した情報(性別、年齢および生化学検査、免疫学的検査などの検査結果)とともに解析することにより、LPL反応と関連する因子の特徴や高TG血症発症との関連について調査します。検体、情報とも新たな研究用の番号が付けられ、研究者にも患者さんのお名前はわからない状態で研究が行われます。

 今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

 本研究に関してご質問のある方、診療情報や検査結果を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

【連絡先および担当者】

東邦大学医療センター佐倉病院医学研究部
研究責任者 村野 武義
講座責任者 武城 英明
電話 043-462-8811