黄斑前膜における硝子体可溶型LR11の検討

黄斑前膜における硝子体可溶型LR11の検討

『研究課題名 黄斑前膜における硝子体可溶型LR11の検討』

【研究の背景および目的】
この度、東邦大学医療センター佐倉病院眼科学講座において臨床研究「黄斑前膜における硝子体中可溶型LR11の検討」を実施することになりました。

黄斑前膜症は、網膜の中心部に位置する黄斑部の上に線維増殖膜が形成され、網膜に皺が生じることにより視力低下や歪視を引き起こす疾患であり、詳細な原因は不明です。現在の治療方法として、硝子体手術により線維増殖膜を除去する方法がありますが、手術後も視力低下や歪視といった症状が残存することも少なくないため、原因の特定とそれに基づいた治療法を開発することが望まれております。そこで、東邦大学医療センター佐倉病院眼科学教室では、黄斑前膜症の病態解明を目的として本研究を計画しました。
この研究で得られる成果は、黄斑前膜の病態解明や新たな治療方法の開発につながります。

【研究対象および方法】
この研究は、東邦大学医療センター佐倉病院倫理委員会の承認を得て実施するものです。

本研究では、2009年6月から2013年8月まで、東邦大学医療センター佐倉病院眼科において、黄斑前膜に対し硝子体手術を行った症例で、硝子体・線維増殖膜といった手術摘出検体の一部(通常の硝子体手術においても、硝子体・線維増殖膜はすべて切除・摘出します)に対し、硝子体内可溶型LR11濃度を、ELISA法を用いて測定します。その後、線維増殖膜の組織標本を作製し、LR11が組織内に発現しているかどうか免疫染色法によって観察します。ここから得られる成果は、黄斑前膜の病態解明や新たな治療法の開発につながります。

今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報や病理解剖結果を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

【連絡先および担当者】
東邦大学医療センター佐倉病院眼科
大学院生 橋本りゅう也(研究責任者)
教授 前野貴俊(講座責任者)
電話 043-462-8811 内線 2254