平成27年度 東邦大学医療センター佐倉病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 363 253 394 695 903 1,104 2,578 3,561 1,410 128
平成27年4月~平成28年3月に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しています。
入院患者さんの平均年齢は60.9歳です。一番患者数の多い年齢階層は70歳代で全体の31.3%を占めます。次が60歳代で22.6%となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 5.52 6.31 0.00 4.29
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 28 5.96 5.72 3.57 1.71
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 27 26.70 11.59 0.00 0.00
アレルギー疾患の管理については、精度が向上し、気管支喘息などでの入院は一時期激減しています。当院でも、そのような状況にあり外来診療が中心になりつつありましたが、近年、入院患者内の比率として増大傾向です。下気道感染が誘発していることが多く、それらの誘因がなければ外来にて十分に対応できる疾患になってきています。
呼吸器感染症としての肺炎、細気管支炎は一定の比率を占め、特に細気管支炎はウイルス性疾患でもあり、抗菌薬などの外来対応では限界があり、RSウイルス感染による下気道感染が中心となっています。数年後には、RSウイルスワクチンの実用化が考えられており、RSウイルス感染症による細気管支炎の入院が激減することが予想されます。
当院は地域周産期母子医療センターとして機能しており、新生児のケアも行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 35 12.77 13.03 0.00 69.83
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 8.19 9.68 0.00 23.52
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし - - 11.63 - -
呼吸器外科では、1年間に約120例の肺・縦隔(じゅうかく)、甲状腺の手術を行っています。原発性肺がん、転移性肺がん、肺良性腫瘍、炎症性肺疾患、縦隔疾患、気胸、甲状腺がん、甲状腺良性腫瘍などの疾患の診断と治療が中心です。
患者さんの体への影響や負担をできる限り少なくする低侵襲手術を積極的に行っています。患者さんのQOL(Quality of Life=生活の質)を高め、患者さんが早く通常の生活を取り戻すことができるようサポートに努めています。
乳がん手術は全例クリニカルパスを用いており、部分切除では4泊5日、乳房切除では8泊9日で、外科治療を行っています。実際には、1日程度短い入院期間となっています。乳房切除症例では、積極的に一次二期乳房再建を取り入れています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 123 9.15 11.98 1.63 31.98
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 104 28.32 27.21 1.92 73.79
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 42 34.10 28.70 66.67 79.69
膝関節の変性疾患およびスポーツ外傷、関節リウマチ、脊椎疾患、一般外傷など幅広い分野の診療を行っています。
特に膝関節疾患、関節リウマチに関しては、手術をはじめとする専門的治療目的で、他医療機関から紹介される症例が多いです。地域基幹病院として、救急外傷患者さんもできるだけ受け入れるよう努めています。
症例数の多い大腿骨近位部骨折は、地域連携パスを使用して早期に回復期リハビリ病院へ転院できるような体制をとっています(平成27年度パス運用率:35.6%)。医療連携を重視した診療を行うことで、平成27年度の当科受診患者さんの紹介率は88.3%、逆紹介率は122.8%(年間平均)となっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 58 4.59 3.54 0.00 66.60
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 35 6.69 6.14 2.86 56.11
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 14 3.50 3.43 0.00 42.21
眼瞼下垂症は腱膜性眼瞼下垂症が主な対象ですが、小児の先天性眼瞼下垂、加齢性眼瞼下垂、顔面神経麻痺に伴う眼瞼下垂も多く手がけており、80歳を超える患者さんも多く扱っています。
四肢・駆幹の軟部腫瘍は皮下脂肪腫や筋肉内脂肪腫がメインですが、急速に発育するものや10cmを超える症例は術前の画像検査に加え、針生検で脂肪肉腫との鑑別を行います。眼瞼疾患は良性腫瘍や悪性腫瘍の診断・切除・機能と整容を考慮した再建を行っています。
眼窩は良性腫瘍および眼窩骨折が主な対象であり、眼窩骨折には観血的整復・固定・骨移植(人工骨・自家骨)を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 32 2.84 3.15 0.00 67.75
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 8.38 10.02 7.69 80.15
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 25 16.08 18.08 20.00 72.56
脳血管障害の治療を積極的に行っており、未破裂脳動脈瘤の患者さんも多く外来通院しています。この背景から精査目的での脳血管撮影検査による入院が最も多いと考えられます。また、クリニカルパスを適正に運用することで平均在院日数を2.84日と短い期間に抑えています。
次いで、慢性硬膜下血腫などによる手術入院が多いですが、これは救急搬送や時間外受診患者さんを積極的に受け入れているためと考えられます。また、クリニカルパスを適正に運用し早期離床を促しており、平均在院日数は8.38日と短い入院期間で治療を行っています。
脳梗塞を含めた脳卒中に関して、入院時に脳卒中地域連携パスを運用しており、当院での急性期治療が終わった後、速やかにリハビリ施設への転院ができるようにしており、平均在院日数が16.08日と短い入院期間につながっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 9.88 11.76 2.50 77.63
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 23 25.43 25.69 0.00 71.22
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 副傷病なし 19 3.37 3.46 0.00 62.58
地域住民の高齢化に伴い、徐脈を主体とした不整脈患者さんが増大し、永久ペースメーカーの植込術が増加してきました。
また、大動脈弁狭窄症を中心とした弁膜症が数多く診断されるようになり、近年の外科技術の向上により、さらに高齢者の方々への弁置換手術が可能となってきました。重症の感染性心内膜炎に対しても全科を上げて集学的治療に当たり、好成績をあげています。
下肢静脈瘤に悩んでいる方も数多くおられ、外科治療対象となる方が増大しており、局所麻酔で再発の心配のないストリッピングを中心にレーザー治療も交え日常診療を進めています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 80 9.64 9.94 0.00 34.86
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 57 9.32 10.18 0.00 45.33
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 50 6.64 6.50 0.00 38.98
地域周産期母子医療センターとして機能し、母児の周産期異常(多胎、前期破水、妊娠高血圧症候群など)の管理、緊急帝王切開を行っています。
子宮筋腫、子宮内膜症に対して低侵襲手術である腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。
子宮筋腫核出術、子宮全摘術、付属器切除術、卵巣腫瘍摘出術を中心に腹腔鏡手術を行い良好な結果を得ています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 208 7.78 7.99 0.00 69.31
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 190 11.00 11.08 0.00 56.82
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 93 9.25 8.62 1.08 57.27
小切開硝子体手術を以前から採用しており、術後の視機能回復が早まり、入院期間の短縮に寄与しています。黄斑疾患の手術では、この手術が全国的にグローバルスタンダードであり、平均在院日数も全国平均とほぼ変わりません。
網膜剥離手術では、網膜復位術と硝子体手術の術式選択を厳格に行うことで、在院日数の短縮が可能となっています。
糖尿病性増殖性網膜症は、当院では重症度の高い症例が多いために在院日数の長期化を生じています。今後も他科連携や患者さんへの啓発が更に必要であると認識しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 102 7.98 7.76 0.00 54.90
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 89 10.49 10.12 0.00 45.10
030428xxxxxxxx 突発性難聴 87 8.47 9.60 0.00 60.53
慢性副鼻腔炎、慢性中耳炎の入院患者さんはほとんどが手術目的の入院です。慢性副鼻腔炎は、難治性として知られる好酸球性副鼻腔炎が非常に増えております。慢性中耳炎・中耳真珠腫では、聴力改善を視野に入れた術式を選択して行っています。
慢性中耳炎・中耳真珠腫では鼓室形成術を行いますが、病気の広がりや障害の程度により術式は異なり、そのため、入院の平均在院日数にも違いがみられます。鼓膜穿孔のみの慢性中耳炎であれば平均在院日数も7日以内と短くなっています。
突発性難聴の治療の基本は入院で加療としておりますが、ご都合により外来で治療をする場合もあります。
入院患者さんにはクリニカルパスをつかって患者さんに入院中の治療のすすみ方や過ごし方をあらかじめ提供しております。現在90%以上の患者さんにクリニカルパスを用いております。日頃より病診連携に重点を置き近隣の医院・病院からのご紹介で手術症例が増えております。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 57 17.84 18.08 35.09 68.96
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 10.35 19.00 5.00 71.15
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 15.04 15.80 28.57 73.96
地域での脳梗塞急性期(救急車を含む)患者さんの受け入れに尽力しており、年間200名強の入院があります。平均入院期間は3週間未満で、急性期治療と急性期ベッドサイドから始まるリハビリテーションにより、2/3の患者さんが独歩での自宅復帰を獲得しています。
パーキンソン病などの難病の早期発見・早期治療に尽力しており、外来での各種脳画像検査に加えて、パーキンソン病で頻度が高い非運動症状(認知症、睡眠の障害、過活動膀胱や消化管機能障害などの自律神経の障害)の精密検査を行っています。その結果、患者さんのQOL(Quality of Life=生活の質)を向上させるための各種治療が可能となっています。千葉県では当院と千葉大学の2施設のみで、パーキンソン病の深部脳刺激治療を行い、車椅子の患者さんが歩行可能となっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 35 2.80 4.38 0.00 59.71
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 22 8.05 10.49 0.00 74.50
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 21 10.48 11.97 4.76 62.71
皮膚の良性・悪性腫瘍の入院手術を多く行っています。クリニカルパスを採用し、平均在院日数も全国平均以下でDPCの入院期間Ⅱ以内で治療および退院ができています。
蜂窩織炎などの急性膿皮症の緊急入院にも多く対応しています。こちらもクリニカルパスを用いて、在院日数の短縮を図る治療を行っています。
糖尿病などの合併症の治療や手術などの更なる治療が必要になり当科での治療期間が長くなる場合には、医療連携・患者支援センターなどを介して後方連携病院への転院を行い、入院期間の短縮に努めています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 73 10.62 8.02 0.00 73.58
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 70 7.36 5.91 0.00 61.77
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 57 12.56 10.25 0.00 72.44
手術に用いる内視鏡機器の進歩により、多くの泌尿器科疾患に対して内視鏡を用いた低侵襲治療が可能となりました。当院でも膀胱がん、腎・尿管結石、前立腺肥大症のそれぞれに対する内視鏡治療を多く行っています。
膀胱がんに対しては尿道から膀胱に内視鏡を挿入して腫瘍を切除するという経尿道的膀胱腫瘍切除術を行います。
腎結石や尿管結石に対しては細い尿管鏡を尿道から尿管に挿入してレーザーなどで結石を砕き取り除きます。
前立腺肥大症に対しても同様に、尿道から挿入した内視鏡を用いて排尿の妨げとなっている前立腺の肥大部分を切除します。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 116 15.25 14.34 1.72 72.89
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 115 15.18 13.38 2.61 71.03
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 62 17.48 15.00 19.35 73.37
市中肺炎、肺がんの内科治療は、入院診療より外来診療にシフトしています。入院となるのは、年齢、合併症も含めた総合的な重症度ならびに潜在的リスクが高いことが理由です。入院となる基準、理由は施設により大きく異なります。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 414 3.07 3.07 0.24 69.19
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 258 5.05 4.87 0.00 69.97
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 74 5.28 5.99 0.00 70.66
狭心症、虚血性心疾患に対するカテーテル検査及び治療を積極的に行っております。外来で心電図、心エコー、運動負荷心電図、心筋シンチグラム、冠動脈CTあるいは心臓MRIなどの非侵襲的な検査を行い、必要に応じて入院での精査加療を行います。緊急を要する場合も24時間体制で対応可能となっており、心筋梗塞や不安定狭心症の方をより迅速に対応するために、救急隊からの専用のホットラインも活用しております。
また、下肢痛や壊疽などの重篤な症状を有する閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療にも積極的に取り組んでおり、近隣医療機関からのご紹介も多く、地域での基幹病院としての役割も担っております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 78 13.10 10.93 1.28 73.15
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 7.26 9.17 3.51 65.40
060185xx99x0xx 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 47 16.47 12.98 0.00 42.47
食習慣の変化と高齢化社会の進展と共に、胆道結石症・胆道炎を発症する患者数が増大傾向を認めており、医療圏からの紹介患者数が増大しています。胆道結石症・胆道炎は死に至る重篤な病状に急変する可能性が高く迅速な対応が必要です。レントゲン検査・内視鏡検査・超音波検査・CT/MRI検査を駆使し迅速な画像診断による正確な画像診断に基づく集約的治療を実践しています。
術後を含む各種疾患に伴う腸閉塞病状は緊急の入院加療が必要となりますが、365日24時間体制で消化器疾患緊急対応可能な体制の元、近隣から多くのご紹介による入院加療実績があります。
潰瘍性大腸炎とクローン病は厚生労働省に難病指定されている治療に難渋する難治性炎症性腸疾患で、近年若年層を中心に患者数の増大が著しく社会的にも注目されています。当科に通院する炎症性腸疾患患者数は、県内各地域はもとより県外からも数多くの紹介患者さんを集め全国で有数の拠点病院となっています。各種最先端の診断法・治療法を積極的に導入し迅速な診断・治療に基づき、最適化された各種治療法を駆使しQOL(Quality of Life=生活の質)の高い可能な限り外来通院での治療を基本としています。重症例に対しては入院後、外科治療法を含め短期に改善・退院をめざす集約的治療法を実施しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 56 17.38 17.41 1.79 69.36
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 50 5.98 7.84 0.00 62.72
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 44 5.11 6.96 0.00 62.55
消化器疾患全般(食道、胃、小腸、大腸・肛門、肝胆膵)を対象として診療しています。特に頻度の高い疾患は、大腸がんと胆石・胆嚢炎です。これらに対して、ほぼ全例に腹腔鏡手術による低侵襲化をはかっています。
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 10 17.70 21.79 30.00 50.50
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 3.58 - -
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 - - 16.76 - -
当院では気分障害、神経症性障害の初診患者さんが多いという特徴があります。長期の入院治療はできませんが、短期の環境調整や薬物調整を目的とした入院治療を行っています。また、救急指定病院ですので、他科との連携で身体合併症を有する精神科入院治療には可能な限り応じています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 130 15.76 15.35 0.77 63.63
100120xxxxxxxx 肥満症 46 18.57 20.84 4.35 43.72
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 14 10.71 12.60 0.00 67.21
糖尿病・内分泌・代謝センターでは糖尿病、脂質異常症などの代謝性疾患や内分泌疾患の診療を行っていますが、これらの中でも特に糖尿病の診療においては県内でも有数の診療件数となっています。
オリジナルの『ヘルスケアファイル』や『フォーミュラ食』を用いた診療を行っており、生活習慣病の長期管理において大きな成果を上げております。糖尿病・内分泌・代謝センターが中心になって開催している院内の糖尿病教室も好評です。
高度の肥満症に対する内科的な治療を積極的に行っていることも特徴です。定期的に多職種を交えてのカンファレンスを行い、高度肥満症の患者さんへの治療方法について最善の策を練っています。国内ではまだメジャーな治療法ではありませんが、当院では高度肥満に対する減量手術も行っており、熟練した消化器外科医との連携のもとで治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 75 17 17 30 7 17 1 7
大腸癌 19 36 47 58 11 26 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 30 12 74 197 10 47 1 7
肝癌 - - - 11 - 54 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
<胃がん>
早期胃がんは自覚症状がほとんどなく、人間ドックなどで行う内視鏡検査で見つかることがほとんどです。検診、診断法の進歩により早期がん症例が最も多くなっています。それに伴って、治療成績も向上傾向を継続しております。早期胃がんに対する内視鏡治療は、局所的な治療なので、粘膜内にがんが限局して、胃壁外のリンパ節に転移がない病変が対象となります。早期胃がんに対する内視鏡治療には、①内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection, EMR)と、②内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection, ESD)の2種類がありますが、現在は、ほとんどESDにて治療を行なっております。外科的切除に比べて負担は少なく、利益が大きいです。しかし、合併症が少なからずあるため、治療方針は説明したうえで、相談して決めています。平成27年度は手術数57例でした。
<大腸がん>
大腸がんは、進行がんでの診断例が早期がんよりも多い状況です。ただし、手術法・術後補助療法の進歩により、進行がんにおいても、手術後の再発防止の成績が向上しており、平成27年度は手術数120例でした。
<乳がん>
日本乳癌学会発表の平成25年次症例では、stageⅠ 41.1%、stageⅡ 33.9%、stageⅢ 7.6%、stageⅣ 2.3%、不明 2.9%となっています。
当院の平成27年度症例は21例中、stageⅠ 38.1%、stageⅡ 19.0%、stageⅢ 19.0%、stageⅣ 9.5%、不明 14.3%となっており、当院データからは、乳がん検診受診率の低さや症状を自覚しても受診をためらってしまう方が多いことがうかがえます。
<肺がん>
肺がんの内科治療は入院より外来中心に移行しつつありますが、本統計は入院のみの数値です。肺がんの新規発症の著しい増加に加えて治療の進歩による生存期間の延長もあり、通院ならびに入院患者数は激増しています。高齢者やADL(Activities of Daily Living=日常生活動作)の悪い方、いわゆる終末期の方も増加しています。地域の病院、診療所との連携が一層重要となってきています。
呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、および病理診断科と合同でカンファレンスを行い、正確な診断に基づき、個々の患者さんに最適な治療法を選択しています。早期発見と早期治療を目指し、「身体にやさしい治療」を実践することによって、患者さんが早期に社会復帰できるように努力しています。
呼吸器内科と呼吸器外科の連携だけでなく、その他の診療科の専門医が合併症に対する診断や治療を行います。
また、研究活動にも積極的に取り組んでいます。抗がん剤の臨床試験に参加し、肺がんの集学的治療の向上に貢献しています。遺伝子変異の解析や免疫組織化学染色を用いて、個々の症例のがん細胞の特性を把握し、個別化治療(テーラーメイド治療)を実践しています。
緩和ケアが必要な患者さんに対しては、がんの治療と並行して緩和ケアチームが患者さんのサポートを行います。
<肝がん>
肝がんについては、肝動脈塞栓化学療法とラジオ波焼灼療法を中心に治療を行っていますが、状況に応じて手術療法も選択されます。患者さんの状態に合わせた最適の治療を施行するため、常に消化器内科・消化器外科・放射線科医師と連携して治療法を検討しています。これらの治療で十分な効果が得られない場合や治療自体が不可能な場合は、適宜全身化学療法も行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 13 10.77 52.15
重症度 1 36 14.72 73.47
重症度 2 39 16.90 79.03
重症度 3 20 14.05 80.85
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
本統計は入院患者さんのみの統計です。成人市中肺炎の多くは外来治療可能ですが、肺炎としての重症度は軽度であっても、合併症の問題で入院となる場合が多くみられます。ADL(Activities of Daily Living=日常生活動作)の低下した高齢者の介護関連肺炎はいわゆる市中肺炎とは区別して考えるべきですが、統計的に明確に区別はされていません。当院、当科の現状から、介護関連肺炎の受け入れは原則として行っておりません。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 14 6.36 63.36 0.00
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 146 20.78 71.55 33.33
その他 19 20.68 71.00 4.24
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 40 7.38 71.35 2.33
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
地域での脳梗塞急性期(救急車を含む)患者さんの受け入れに尽力しており、年間200名強の入院があります。平均入院期間は3週間未満で、急性期治療と急性期ベッドサイドから始まるリハビリテーションにより、2/3の患者さんが独歩での自宅復帰を獲得しています。他の1/3の患者さんは、脳卒中連携パスを用いて、3週間以内に、当院と提携を頂いているリハビリテーション病院へのスムーズな転院治療継続が可能となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 48 1.04 2.10 0.00 63.00
K6335 鼠径ヘルニア手術 47 1.23 2.60 2.13 70.09
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 32 5.94 3.41 0.00 29.19
鼠径ヘルニアの手術入院は、クリニカルパスを用いており、術後2日目に退院となります。従来から実施しています鼠径ヘルニア根治術に加え、平成26年7月より、腹腔鏡下・鼠径ヘルニア修復術(腹腔内到達法)も導入しました。患者さんの状況に合わせて、最適な治療法を選択しています。
自然気胸の治療法のひとつに胸腔ドレナージ(管[細いチューブ]などを用いて肺からもれた空気を体外に引き出す)など手術を行わない「保存的治療」がありますが、この治療を受けた患者さんの約60%に再発が認められるというデータもあります。
当科では再発の防止を目指し、積極的に外科治療を行っています。手術では、側胸部に5~10mm程度の小さな穴を3ヵ所に開け、胸腔鏡で観察しながら気胸の責任病変を自動縫合器で切除し、周囲の胸膜を補強します。根治性が高く、体への負担も少ない治療法です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 133 2.69 24.93 1.50 72.87
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 41 1.02 13.80 0.00 27.51
K068-2 関節鏡下半月板切除術 41 1.05 3.00 2.44 37.68
膝関節疾患、スポーツ外傷を中心に、一般外傷を含めた幅広い分野の手術を行っています。平成24年1月に「運動器低侵襲治療センター」を立ち上げて以来、特に膝関節鏡視下手術(平成24~27年度で150→177→198→174件)と人工膝関節置換術(平成24~27年度で84→104→112→114件)が多くなっています。
膝関節鏡を行う手術としては、上記の十字靭帯再建術、半月板切除・縫合術以外に、高位脛骨骨切術、骨軟骨移植術、内側膝蓋大腿靭帯再建術、滑膜切除術などがあります。その他に、脊椎手術66件、大腿骨頚部・転子部骨折51件、上下肢外傷72件、足形成術13件などの手術を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 54 0.91 2.76 0.00 66.93
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹) 35 1.31 5.03 2.86 56.66
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 12 1.00 11.08 0.00 79.42
眼瞼下垂症は病態により、腱膜固定術、眼瞼挙筋前転術、筋膜移植術、ミュラー筋タッキング、眉毛下皮膚切除術など、また、顔面神経麻痺による眉毛下垂や眼輪筋拘縮を伴う場合は眉毛挙上術や眼輪筋切除術も行っています。
四肢・駆幹の良性軟部腫瘍は、キズアトが目立たないよう考慮して摘出し、悪性軟部腫瘍に対しては広範切除、局所皮弁、筋皮弁、遊離皮弁などによる再建手術を行います。
皮膚悪性腫瘍は扁平上皮がん、基底細胞がん、悪性黒色腫、乳房外Paget病などに対し、広範切除、必要に応じたリンパ節郭清、再建術を行い、特に顔面では整容面に配慮した手術を行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 0.20 9.47 16.67 79.03
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 15 5.93 26.73 6.67 62.33
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 12 1.00 43.92 50.00 76.42
転倒や頭部外傷を契機として発症する慢性硬膜下血腫は、脳神経外科領域で最も多い疾患の一つです。また、クリニカルパスを適正に運用し早期離床を促しており、平均術後日数は9.47日と短い入院期間で治療を行っています。
次いで多いのが頭蓋内腫瘍摘出術です。当科は積極的に近隣の医療機関からの紹介患者さんを受け入れており、髄膜腫や転移性脳腫瘍の治療が大半を占めています。定期的に医師、看護師、リハビリ療法士、ソーシャルワーカーなどを含めた多職種カンファレンスを行っており、自宅退院やリハビリ施設への転院などの調整を円滑に行っており、平均術後日数は26.73日と比較的短い入院期間となっています。
脳動脈瘤頸部クリッピング術は、くも膜下出血例と未破裂脳動脈瘤では術後経過が大きく異なるため、平均術後日数は43.92日となっています。くも膜下出血例では、脳血管攣縮や水頭症、リハビリと長期にわたる療養期間を要します。当院での急性期治療が終わった後、速やかにリハビリ施設への転院ができるように、脳卒中地域連携パスを運用しており、比較的短い平均術後日数につながっていると考えられます。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 58 1.07 1.21 0.00 67.50
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 28 3.18 7.04 3.57 75.93
K5551 弁置換術(1弁) 21 3.43 23.62 0.00 69.81
近年、下肢静脈瘤に悩んでいる方が数多くおられ、外科治療対象となる方が増大しており、局所麻酔で再発の心配のないストリッピングを中心にレーザー治療も交え日常診療を進めています。
地域住民の高齢化に伴い、徐脈を主体とした不整脈患者さんが増大し、永久ペースメーカーの植込術が増加してきました。
また、大動脈弁狭窄症を中心とした弁膜症が数多く診断されるようになり、近年の外科技術の向上により、さらに高齢者の方々への弁置換手術が可能となってきました。重症の感染性心内膜炎に対しても全科を上げて集学的治療に当たり、好成績をあげています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 91 1.62 4.00 0.00 38.42
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 81 7.01 7.56 0.00 34.54
K877 子宮全摘術 62 1.95 7.81 0.00 47.56
腹腔鏡手術は創部が小さく侵襲性が低いことから早期の社会復帰が望めます。子宮筋腫核出術、子宮全摘術、付属器切除術、卵巣腫瘍摘出術を中心に腹腔鏡手術を行い良好な結果を得ています。
既往帝王切開妊婦、子宮手術後妊婦に対して選択的帝王切開を行い、母児共に良好な経過をおさめています。
子宮筋腫に対しては腹腔鏡手術と並び開腹手術も行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 781 1.00 1.03 0.13 72.47
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 510 0.98 6.91 0.20 66.64
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 75 1.20 6.72 1.33 65.23
地域のニーズが高い水晶体再建術の入院手術を受け入れており、術前後各1日の入院を基本にしています。
硝子体茎離断術のK2801では、網膜剥離などの緊急性疾患を含むため、受診当日に入院ならびに手術を施行することも多く、平均術前日数は0.98日となっています。
一方、硝子体茎離断術のK2802には、眼内炎などのように薬物治療の後に手術を予定する疾患を含むため、平均術前日数がわずかに長くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 100 1.13 8.46 0.00 43.37
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 61 1.07 6.00 0.00 60.00
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 46 1.07 6.13 0.00 54.26
耳科手術では聴力改善に力を入れており鼓室形成術が最も多く、この他に耳硬化症・耳小骨奇形・先天性外耳道閉鎖症に対する手術や人工内耳植え込み手術など難易度の高い手術も多く行っております。耳硬化症の年間手術件数は10件前後、人工内耳植え込み術は施設の制限から成人のみが対象ですが、毎年数例の手術を行っています。そのほか重度顔面神経麻痺に対する顔面神経減荷術、外リンパ瘻に対する試験的鼓室開放術も行っています。
鼻・副鼻腔手術はこれまで行われていた慢性副鼻腔炎や良性腫瘍に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術に加えて、難治性として知られる好酸球性副鼻腔炎に対する手術や難治性前頭洞炎に対するナビゲーション下前頭洞単洞化手術なども行っております。アレルギー性鼻炎に対する手術療法や鼻涙管狭窄に対する手術も開始しそれぞれ年間20件以上の治療実績があります。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 44 0.05 6.39 0.00 74.18
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 13 0.00 1.31 0.00 51.23
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 12 0.00 1.25 0.00 58.50
扁平上皮がん、基底細胞がん、ボーエン病などの皮膚悪性腫瘍を最も多く行っています。病期に応じて単純切除術、植皮術などを選択し、予定された入院期間内で治療を行っています。
また、粉瘤、脂肪腫などの皮膚良性腫瘍についても、部位や大きさによっては、入院にての手術治療を多く行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 78 1.36 8.21 0.00 72.79
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 74 1.66 5.16 1.35 62.24
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 59 1.41 10.73 0.00 72.34
膀胱がんに対する経尿道的手術は筋層非浸潤性膀胱がんの根治的治療として、また筋層浸潤性膀胱がんの診断として行います。再発や進行を最小限にするため、1回目の手術のあとに繰り返し2回目の手術を行う方法を積極的に行っています。
腎・尿管結石に対しては電子スコープ型軟性尿管鏡などを用いた低侵襲手術により、従来の硬性内視鏡だけでは治療が難しい結石でも完全に除去することができます。
前立腺肥大症に対しては生理食塩水で手術可能な内視鏡システムを導入しました。これにより水中毒などの合併症を予防することができます。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 193 1.57 2.77 0.00 69.87
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 76 0.91 4.53 0.00 70.61
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 45 0.24 6.67 0.00 70.18
最も多い手術症例は経皮的冠動脈ステント留置術で、心臓の血管の狭窄や閉塞に対するカテーテル治療のことです。予定入院はほとんどが3泊4日のクリニカルパスで運用されております。
3番目に多い不安定狭心症に対する経皮的冠動脈ステント留置術も同様のカテーテル治療で、こちらはほぼ緊急で行うものとなりますが、状況により追加の治療や心臓リハビリなどが必要となることもあります。
2番目に多い下肢の血管拡張術・血栓除去術は、閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療で、下肢血管の狭窄病変や閉塞病変に対して、バルーンでの拡張やステント留置を行います。潰瘍や壊疽といった重症虚血肢と呼ばれる重症例にも対応しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 335 0.22 1.11 0.00 67.44
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 39 0.41 8.38 0.00 74.79
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 35 5.40 9.00 2.86 80.29
内視鏡検査を駆使した内視鏡的治療を多数例実施しています。内視鏡治療の中で最も数多く実施しているのが、大腸・胃ポリープの内視鏡による切除術です。内視鏡的大腸ポリープ切除は特殊な切除用電気ワイヤーによって基部から焼き切る方法で、2cm未満の小さなポリープは原則、1泊2日の入院のみで治療が終了し退院となります。従来は内視鏡的切除困難とされた2cmを超える巨大ポリープも、安全性を高める補助的処置を加え積極的に治療していますが、術後の出血・穿孔防止に数日の入院を必要とします。従来は病変範囲が広く内視鏡的切除不可能とされてきた早期胃がん、最近では早期大腸がんに対しても粘膜剥離術という特殊な内視鏡的切除術法によって根治的切除が可能になり積極的に実施しています。
内視鏡的治療は胆道疾患に対しても積極的に実施しており、胆石や進行膵臓がん・胆道がんによって閉塞黄疸症例は黄疸と感染症を併発し重篤な病状に進展し、外科的治療が望まれる場合も外科治療実施が困難な場合が多く治療に難渋します。外科治療困難かつ迅速な胆道閉塞解除が必要とされる場合、胆道閉塞解除を目的とし症状を緩和させる内視鏡的胆道ステント留置術を数多く実施しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 99 2.07 4.52 0.00 63.12
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 59 5.66 12.49 3.39 69.98
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 28 1.71 13.96 0.00 69.00
手術の安全性、低侵襲化に注力しています。特に、腹腔鏡視下手術を積極的に導入しており、大腸がんおよび胆石胆嚢炎においてはほぼ全例に施行しています。その結果、入院期間の短縮が得られています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 33 0.29
180010 敗血症 同一 19 0.17
異なる 19 0.17
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 43 0.38
異なる - -
合併症は重篤な主疾患に起因して発生することが多く、合併症の発生率を減少させることは医療の質の向上に寄与します。
<播種性血管内凝固症候群>
さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため体内で抗血栓性の制御能が不十分となり、全身の血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の疾患です。
<敗血症>
肺炎や腎盂腎炎など、生体内で感染症を起こしている部位から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす疾患です。速やかに治療しなければ、ショック、播種性血管内凝固症候群、多臓器不全などとなり生命にかかわります。
<真菌症>
真菌とはカビのことです。カビが引き起こす感染症が真菌症です。健康な人には抵抗力があり通常は感染しませんが、免疫力が低下している状態では真菌症の発症リスクが高くなります。
<手術・処置の合併症>
手術や処置に伴う合併症は、最大限の注意を払って最善の治療を施しても回避不可能な場合があります。
当院はチーム医療を推進し、医師、看護師、薬剤師、検査技師、放射線技師、および事務員が連携し、患者さん中心の医療を実現する努力を行っています。
更新履歴
2016/09/30
「病院指標」を公開しました