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ドラッグリポジショニングによる新規クローン病治療薬の開発

臨床検体使用に関するお知らせ

【研究課題名】

ドラッグリポジショニングによる新規クローン病治療薬の開発

【研究の背景および目的】

 クローン病(CD)は消化管全域、特に小腸と大腸の境の回盲部に好発する原因不明の非特異性腸炎でありCDは寛解と再燃を繰り返しながら、生涯にわたり継続的・断続的に炎症が持続する疾患です。これまでの研究で病態の発症機序について、主病態である腸管の線維化が『炎症により誘起される上皮細胞の形質転換』である可能性が考えられております。
 そこで、CDが腸上皮細胞の間葉性への形質転換により生じる事について、組織検体を用いて明らかにし、その結果に基づき、ドラッグリポジショニングの手法*を用い、日本承認薬中から選出した薬剤について、形質転換細胞モデルによる細胞レベル評価を実施することを目的として本研究を計画しました。
 本研究は東邦大学医療センター佐倉病院医学研究部、病院病理部、東邦大学理学部生物分子科学科およびリンクジェノミクス株式会社(代表:丹羽眞一郎)と共同で研究を行います。
 この研究で得られる成果は、CDに対する新たな治療薬の開発につながります。

* ドラッグリポジショニング とは
既存のある疾患に有効な治療薬から、別の疾患に有効な薬効を見つけ出すことで、すでにヒトでの安全性や薬物動態の試験が済んでいるため、実用化を目指す場合、いくつかの試験をスキップでき、また薬剤の製造方法が確立しているため開発期間の短縮・研究開発コストを低減できるメリットがあります。

【研究対象および方法】

 この研究は、東邦大学医療センター佐倉病院倫理委員会の承認を得て実施するものです。
 2006年6月以降に東邦大学医療センター佐倉病院において、消化管の切除手術を受けた方で、術前に手術同意書において「病理診断のための組織の教育・研究目的に使用することに対し」にサインを頂いた方(約100例)を対象とします。
 病理検査後に残った試料を用いて免疫組織化学染色を行い、診療録(カルテ)から抽出した診療情報とともに解析することにより、病態の発症機序に関する解析を行います。
 今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。
 本研究に関してご質問のある方、診療情報や試料を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

【連絡先および担当者】

東邦大学医療センター佐倉病院医学研究部
部長 武城 英明(研究責任者)
電話 043-462-8811