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ラテックス粒子を用いた臨床検査試薬の開発・研究

ラテックス粒子を用いた臨床検査試薬の開発・研究

診療情報使用に関するお知らせ

【研究課題名】

ラテックス粒子を用いた臨床検査試薬の開発・研究

【研究の背景および目的】

現在血液などを用いる検査の大半は自動分析装置にて行われています。このような装置は常に正しい結果を出すと思われがちですが、実際には測定時の条件や測定法により測定値が変わってしまうことがあります。
このような自動分析装置の検査で用いられる測定法の一つにラテックス凝集法があります。この方法は迅速大量処理が可能等の利点がある一方で、溶血、乳びやビリルビン血漿等検体の性状により測定値が影響を受ける場合があり、より精度の高い検査の実施のため測定試薬の改良は必至となっています。
 そこで、東邦大学医療センター佐倉病院医学研究部では、東邦大学理学部教育開発センターと共同で、このようなラテックス凝集法を原理とした臨床検査試薬にて血中バイオマーカー(MMP3、シスタチン、ペプシノーゲン、LPL、フェリチン、D-dimer 等)を測定し、その基礎的性能を明らかにすることを目的として本研究を計画しました。
 この研究で得られる成果は、より精度の高い検査の実施につながります。

【調査対象および方法】

 この研究は、東邦大学医療センター佐倉病院倫理委員会の承認を得て実施するものです。

 2017年~2020年までに東邦大学医療センター佐倉病院において、通常診療のための採血検査を実施した症例(約100例)を対象とします。
 東邦大学医療センター佐倉病院医学研究部および東邦大学理学部教育開発センターと共同で、通常の採血検査後に残った試料(血清、血漿)を用いて、新しい臨床検査試薬にて血中バイオマーカー(MMP3、シスタチン、ペプシノーゲン、LPL、フェリチン、D-dimer 等)を測定し、また診療録(カルテ)から抽出した必要な情報(年齢,性別及び生化学検査,血液学検査,免疫学的検査などの検査)と共に解析することにより、同項目の既知の臨床検査試薬での測定値の比較や、様々な条件での測定値への影響などの試薬の性能を調査します。検体、情報とも新たな研究用の番号が付けられ、研究者にも患者さんのお名前は分からない状態で研究は行われます。

 今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

 本研究に関してご質問のある方、診療情報や検査結果を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

【連絡先および担当者】

東邦大学医療センター佐倉病院
研究責任者 医学研究部 技師長補佐 村野 武義
講座責任者 臨床検査医学  教授   武城 英明
電話 043-462-8811